なまえ

セカイイチというバンドのボーカルの方の名前が岩崎慧さんというのだけれど、私はこの「慧(けい)」という名前がえらく気に入って、ある時母親に「いい名前だよねー、いい名前だわー。」とやや一方的にぺらぺら喋っていた。ふと気になって、そこから自分の名前についての話を聞いた。


小学生くらいの時、自分の名前の由来を調べるという宿題が出て、その時の母親の話だと「神社で画数の良い名前を選んでもらった」ということだった。当時は他の子が何かしらの親の願いが込められている(例えば「優しい子供になってほしい→優子」とか)のが羨ましくって、私の名前は神社の人が決めたんだ、お父さんとお母さんが考えた名前じゃないんだ、と落ち込んだものだった。
けど大人になった今改めてお母さんと話をして、「他にどんな名前の候補があったの?」と聞くと色々な名前があって、その中から今の名前を選んでくれたことをとても嬉しく思う。最近よく聞いたり耳にするようになった自分の名前も、昔は「他の漢字が良かった」なんてブースカ思っていたけれど、この漢字でこの響きで良かったと思っているし、今では本当に愛着を持っている。
名前の候補を挙げてくれたのは神社であるけれど、その中から1つを選んでくれたのは親だし、神社に名付けのお手伝いをしてもらったのも、きっと私が生まれた時、幸せになってほしいとか、たくさんの想いがあってのことだと思う。


ちなみにどこの神社で決めたかというと、京都の「晴明神社」だった。初耳!晴明ってあべのせいめいの!?と聞くと当り前じゃない、と白い目で見られた…。歴史は本当に苦手なもんで…。
京都なら近いし、免許が取れて落ち着いたら行ってみよう。きっと夏の京都は緑がきれい。楽しみだなぁ。