人生の旅をゆく (幻冬舎文庫)

人生の旅をゆく (幻冬舎文庫)

よしもとばななさんの本は元々好きだったけど、エッセイを読み始めたのは最近のこと。ご本人の印象は小説しか読んでいない時はぼんやりとしていたけれど、新たに男っぽくて豪快なイメージが上書きされた。友達にいたら楽しいだろうなぁ。
内容では特に、沢山の旅をしてきたことを振り返って

 (略)でも旅の前の「もう前と同じ自分では帰ってこられないのだ」という気持ちだけは変わらない。きっと旅をするにあたっていちばん大事な気持ちだと思う。
 だって、ほんとうは毎日が旅なのだから。
 そのことを普段はごまかしているけれど、ほんとうに遠くへ行くときにたまたま気づくだけなのだ。

という部分が印象的。
読んだのは発売されてすぐだったから、4月くらいか。その時の自分にとって必要な言葉ばかりが書かれているように感じて、文章が染み込んできた。たくさんたくさん、自分だけの思い出を作ろう!と思った。


旅と小鳥と金木犀―天然日和〈2〉 (幻冬舎文庫)

旅と小鳥と金木犀―天然日和〈2〉 (幻冬舎文庫)

石田ゆり子さんラブ!見た目も雰囲気も考え方もすきです。


あと、最近読んだ本から印象に残った言葉。

「私はこれからどこへ行けばいいの?」
「それはどこへ行きたいかでちがうさ」
(『不思議の国のアリスルイス・キャロル